STEEL ARCH STRENGTH スチールアーチの強度
評定書
(BCJ評定-LS0149-01)
国が指定する最高峰の建築技術の評価機関である(財)日本建築センターの鉄鋼系住宅構造審査同評定委員会において、我が国の建築鉄骨構造のトップレベルの学識経験者により建築構法等について、建築基準法令その他の技術基準等に照らして性能評価することを「評定」と言います。
そして、性能評価されたものに対して「評定書」が交付され、このことを評定取得と言います。
評定には、個別の物件を対象とする「個別評定」と、一定の適用範囲を定めて用いられる構法を対象とする「一般評定」があります。
当社の保有する建築技術および建築構法として「薄板軽量形鋼によるアーチシェル構造」について、(財)日本建築センターに評定取得申請をし、鉄鋼系住宅構造審査同評定委員会において厳正なる審査を経て、2023年2月17日付で「一般評定」を取得いたしました。
評定では、スチールアーチの最大の特徴・強みである「軽量化構造+高強度建築構法」及び、当社の保有技術である「設計・施工及び品質管理技術」までを審査いただき、その結果、日本特有の大地震や台風などに対する安全性が立証された証として「評定書」の交付を受けております。
当社はこれからも、「安心・安全な建物」を「高品質・短工期・低コスト」でご提供していけるように、日々の技術研鑽に努力を続けてまいります。
積雪荷重時
断面算定結果
風荷重時
断面算定結果
長期荷重時
断面算定結果
地震荷重
地震力一覧
(単位幅当たり)
ABOUT THE CHARACTERISTICS スチールアーチの特性ついて
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製品の特性について
スチールアーチは現場で組み立てる製品の特性上、成型時または運搬時や組立て時に使用上影響のない細かな擦り傷、ヘコミが生じる場合があります。
気密性をもとめる製品ではないため、非常に強い台風や横風などの場合は隙間から雨水やほこり、粉雪などが侵入する可能性はありますが、屋根面から雨漏りすることはございません。
雨音や熱伸縮による金属製品特有の音鳴りが生じる場合があります。 -
地盤について
軟弱な地盤は、重量による建物の傾きの原因となります。
軟弱な地盤(地耐力30kN/㎡以下)の場合は、地盤改良を行うなど実情に合わせた設計のもとに基礎工事を行ってください。
寒冷地や積雪地域は凍結深度など留意の上、基礎工事を行ってください。 -
確認申請について
- 防火地域、準防火地域外の増築(移転・改築)で、床面積10㎡以内の場合
- 都市計画区域外、都道府県知事の指定する区域外に施工される場合
上記以外は、建築基準法の規定により建築確認申請の手続きが必要です。
また、用途地域により様々な制限を受けますので、事前に各市町村の建築課にご相談ください。 -
雪下ろしについて
雪下ろしは早めに実施してください。その際、建物の周りの雪も取り除いてください。
周囲に堆積した雪は、側圧による変形・破損につながる他、壁面からの融雪水浸入の原因となります。
屋根の上には乗らずに雪下ろしをしてください。
積雪地域では屋根に積もった雪が屋根後部で溜まり、巻き込み壊れる恐れがあります。まめに雪を取り除くなど現地にて対応してください。
また、屋根接触面の雪だけが解け、水たまりが発生することで庫内へ浸水すること(スガ漏れ現象)がありますので、早めに雪を取り除いてください。 -
結露について
結露は外気温と内気温の温度差により、スチールアーチ製品の屋根や壁に結露が発生する場合があります。(特に積雪地域・寒冷地)
換気をしていただき、外気温との温度差を少なくすることで発生を軽減できます。
また、結露軽減材は結露の発生をより少なくするものですが、設置場所や気象条件等により多少結露が発生する場合があります。